Canon EOS5D

Canon EOS5D

フィルム一眼レフと同じ「35ミリ判フルサイズ」の1280万画素CMOSを搭載する、高画質を追求するカメラマン向きの1台。大きくて見やすいファインダーなどもウレシイ。

実勢価格/264,400円(2008年2月中旬調べ)
  • このカメラのスペック
  • 2007年11月14日掲載 / 工藤智道 : KUDO Tomomichi

    フィルムに近い感覚で撮れる
    メインカメラとして活躍中!

    35ミリ判フルサイズ相当の撮像素子を搭載しているEOS5D。しかもフルサイズのデジタル一眼としてはリーズナブルな価格! これは間違いなく“買い”と言うことで自腹購入。現在に至ってはメインカメラとして活躍中です。

    デジタル一眼レフとしては撮像素子の小さなAPS-Cサイズの機種の方が圧倒的に多いのが現状。オリンパスとパナソニックに関しては更にサイズの小さいフォーサーズ。フルサイズとAPS-C、フォーサーズの違いは撮像素子の大きさだけではないですね。それぞれいい部分はありますが、やはりフルサイズは慣れ親しんだフィルムと同じような表現ができるのがいいんです。ボケ味やレンズの描写など、かなりフィルムに近いですね。APS-Cサイズやフォーサーズにも画質のいいカメラは多くありますが、APS-Cサイズやフォーサーズはサイズなりの写り方をします。もちろんAPS-Cサイズやフォーサーズが良くないという事ではなく、表現できる感覚が違うということです。

    ただ、EOS5Dはとてもすばらし表現力を持ったカメラなんですが、液晶モニターがダメ。屋外ではバックライトが暗く見づらく、青っぽい発色で仕上がりイメージをつかみにくいんです。このあたりは改善してほしい点ですね。それとやはりゴミ対策はしてほしい。フルサイズともなると撮像素子へ付着するゴミの対策は構造上難しいのかもしれませんが、なんとかしてほしい。というのが本音です。値段が値段だけに気になる点が改善されれば最高のカメラなですが。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    50

    1200万画素と画像処理エンジンが作り出す写真はデジタル一眼レフの中でもトップクラス。この画質を一度味わうとやめられない。

    使いやすさ

    40

    キヤノンのカメラを使い慣れている事もあるが、使いやすいカメラ。ただし、液晶モニターはどうにかしてほしい。

    撮影快感度

    40

    カメラの操作や軽めのボディなどは快適。よくを言えばもう少し連写性能が良いと気持ちがいいと思う。

    お買い得度

    30

    フルサイズで高画素なカメラとしては妥当な価格かもしれないが、カメラとしての質感やシャッターフィーリングなど、もっと高級感があってもいいと思う。価格の割にボディが安っぽい感じがする。

    おすすめ度

    40

    やはりフルサイズの写真はきれい。高感度でもノイズは少なく、長時間露光でもきれい。高い解像度の綺麗な写真が撮りたい人には間違いなくおすすめできるカメラだ。

    2007年11月14日掲載 / 清水哲朗 : SHIMIZU Tetsuro

    ハイエンドでなくても5Dでいい!
    これでセンサーのゴミ対策があれば…

    フトコロ事情的にEOS-1D系に手が出せないときに第一候補に挙がるのがこのEOS5D。35ミリ判フルサイズだし、写りは文句なく良い。操作性も極めてシンプル。「連写がそれほどできないのが…」って言われるけど、連写しない人にはまったく関係のない話。だからEOS-1D系までは欲張らずにEOS5Dで十分でしょ、って思っていますよ。

    でも、僕のカメラ選びの基準としては、埃っぽいところでも強いカメラでなければならないのですよね。ライフワークとして行なっているモンゴルでは、センサーに付くゴミ問題ほど神経質になるものはないのですよ。ゴミが付いているってわかっていても、屋外も屋内もホコリっぽいのでメンテナンスができない。だから基本的にメンテナンス不要のカメラでなければならない。「いいな、欲しいな」と思っても、購入時にやはり躊躇というか後ろめたさが残りますね。

    それにフルサイズと謳いながらも、ファインダー視野率が100%でないので、画像確認をしたときになんとなく違和感が生じるのですよ。慣れの問題でしょうが、画面の隅々までこだわった上でシャッターを押したい人には不満が残りますね。

    まぁ、そうは言っても高評価できるカメラに間違いはない。高感度撮影にも強いし、暗部の再現性も良いし、解像感も文句ない。国内で使うには申し分のないカメラだと思います。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    50

    とにかく色再現性が抜群に良く、感度を上げても暗部の描写力がある。付属の現像ソフトDPPを使えばさらに可能性は広がる。

    使いやすさ

    40

    ボタン・操作性は使いやすい。液晶モニターは参考程度に見るなら問題なし。

    撮影快感度

    35

    1枚1枚丁寧にシャッターを押すタイプの人であれば納得の仕上がりになる。

    お買い得度

    40

    画質を考えれば十分お買い得のカメラである。

    おすすめ度

    40

    どうしても連写が必要と言う人以外はこれ1台で十分。下位の新機種が出てきても動じない力強さはある。

    2006年11月20日掲載 / 萩原和幸:HAGIWARA Kazuyuki

    広角が使いやすいのはフルサイズならでは!
    不満はいろいろあるけどメイン機です(笑)

    デジ一眼はそれまではEOS20Dを使っていたため、この値段でのフルサイズにはとても興味を持ったね。広角系の頻度が高かったからAPS-Cサイズには少々不満があったし、20Dのファインダーはお世辞にも見やすいとは言えなかったしね。で、購入となったわけです。

    ピントは合わせやすいし、なにより画質がいい! とっても綺麗で、女性の肌を撮るのには向いているなあと思ったよ。それに、“そのままプリンターにつないでください”的な画像の印象はなく、ナチュラルさが感じられる。それになんてったってフルサイズだから、安心して広角レンズを使えるしね。普段はバッテリーグリップBG-E4を付けっぱなしにしている。バランスは悪くないと思う。縦位置が多いだけにこれは必需品だね。

    一方不満はあるよ。まずはモニターの見づらさ、これは本当に困ったものだ。晴れた屋外じゃ全く見えやしない。それとシャッター音、安っぽいんだよねえ。パタンパタンって暴れている感じが好きになれないなあ。よっぽど20Dのシャッター音の方が心地いい。それにレスポンスにもストレスが…。

    と、まああれこれ言ってるけど、メインにしているカメラなので総合的には◎なのです。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    50

    とにかくキレイ! ポートレートの撮影では満足しています。

    使いやすさ

    40

    ボタンやダイヤルといったものには問題なし。でもモニターを考えるとねえ…。

    撮影快感度

    40

    シャッター音はいいとして、連写にかなり不満! マイナスのほとんどはこれです。ファインダーは見やすいしピントも合わせやすい。

    お買い得度

    30

    フルサイズに価値を見いだしているなら安いが、そうでなければやはり35万円ですから(笑)。

    おすすめ度

    40

    フィルムカメラと併用するならこのカメラは『買い』かな。デジ一眼としてだけの関心なら必要ないと思う。

    2006年9月20日掲載 / 伊達淳一 : DATE Junichi

    このキレの良い描写を知ったら最後、もうAPS-Cサイズ機には戻れない!!

    実売50万円以下で真の高解像度描写が得られるのはズバリこのEOS5Dだけ。5Dのキレの良い描写を見てしまうと、もうAPS-Cサイズ機の画質には満足できなくなってしまう。

    周辺光量低下や周辺画質の低下は、APS-Cサイズ機よりも目立ちやすいので、使用するレンズの性能にも十分配慮する必要があるが、フルサイズ機ならではのボケの大きさを活かせるのが魅力。

    また、同じ画角で撮影してもレンズの焦点距離が長い分、AFの検出精度も高いようで、被写界深度が非常に浅いにもかかわらず、AFの甘さを感じることが非常に少ないと思う。

    カメラとしての格や撮影レスポンスはややエントリー寄りの中級機なので、連写スピードや像消失時間に不満がないわけではないが、35ミリ判一眼レフと同等のファインダー視野の広さは実に気持ちがイイ。

    一方、5Dで不満なのが液晶モニター。サイズは2.5型と大きいものの、像のコントラストが低く、バックライトも暗く、おまけに色調が青緑がかっているので、露出やホワイトバランスを確認するのは困難だし、晴天屋外では液晶がほとんど見えないので一苦労だ。

    それに撮像素子が大きい分、ゴミが付着する率も高いようで、自力で撮像素子を拭こうとしても撮像素子の周りに余白がないため、どうしても撮影画面にゴミが残ってしまう。

    発色は良くも悪くもキヤノンカラーで、青空の青が明るめになるのも個人的には不満。そのため、風景はRAWで撮ってSILKYPIXで現像することが多い。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    50

    他を圧倒するキレの良い描写と高感度でも解像感が低下しないのが魅力。ただし、周辺画質はレンズ性能に依存。

    使いやすさ

    45

    AFの精度はEOS30DやKissデジタルXよりも遙かに信頼度が高い。一つの機能ボタンに二つの機能の割り当ては△。

    撮影快感度

    35

    フルサイズ機だけあってファインダー視野の広さは35ミリ判一眼レフと同等。方眼マットに交換できるのも○。

    お買い得度

    30

    画質は超Aクラスながら、カメラの基本性能はエントリー寄りの中級機。APS-Cサイズ機の2〜3倍の価格は微妙。

    おすすめ度

    45

    キヤノンの商品サイクルを考えると半年以内に後継機が登場する可能性も大。それを覚悟の上でなら…。

    2006年9月20日掲載 / 馬場信幸 : BABA Nobuyuki

    レンズの画角をそのまま生かせるのは魅力
    ファインダー倍率や操作性は改良の余地あり

    CAPA読者においては35ミリフルサイズが異常な人気、ということで私も購入したが、実はキヤノンのデジタル一眼レフとしては、これが最初。その実感としては、望遠系の撮影においてはEOS30Dのほうが、むしろレンズの口径食の影響も格段に少なくなるので有利。

    そこで、やはりワイドレンズや、特長のある中望遠系レンズをそのままの画角で撮影したい、というときに本機はいい。撮像素子のうち約半分の面積部分だけを切り出せるような記録方式があれば、本機の価値は飛躍的に高まる。もちろんファインダーがその切り出し部分を明確に表示できるような機能は必要だが。

    ファインダー視野はフルサイズ機でありながら、そして視線入力もないのに倍率は0.71倍と低い。視野率からしても0.74倍は可能なはず。なのに、本機のファインダー視野は大きいと評しているライター諸氏は、何を見ているのか(喝!)。また撮影直後の画像チェックのし易さは、何回ものボタン操作が必要で、まだまだ使い易いとは言えない。

    デジタル一眼レフとしての基本的な性能は、十分過ぎるくらいすごい。ただ高性能に対するカメラのコンセプトや機能の在り方、操作系のレイアウトなどには理不尽な部分が多い。フルサイズデジタル一眼レフは根強い人気があるので、今後は使い易さを追求し、さらに魅力的なカメラになって欲しい。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    50

    画質に関して、もうこれ以上望むものはない。

    使いやすさ

    35

    設定操作、確認操作が多いデジタル一眼レフとしては未完成。

    撮影快感度

    35

    音は良好だが、撮影していて特筆すべき快感はない。

    お買い得度

    25

    価格からすると、買って得をするということは、あまりない。

    おすすめ度

    25

    EOS30Dにするか、どうしてもフルサイズというのであれば、待つ。

    2006年9月20日掲載 / 川合麻紀 : KAWAI Maki

    画質はとてもいい! 写真がキレイ!!
    連写の速度や枚数にはたまにストレスも

    EOS5Dといえば、何といっても35ミリフルサイズ、約1280万画素CMOSセンサーが魅力。私は35ミリ判フィルムカメラと併用して使うことが多いので、同じ感覚で撮影できる、フルサイズCMOSのカメラのほうが助かります。

    ファインダーもAPS-Cのカメラに比べればかなり見やすいのではないかな? EOS-1DSマークIIとEOS5Dの2機種がフルサイズですが、非力な私には1系は本体サイズと重さでつらいことも多いので、普段は5Dを主に使っています。

    AFフレームは9点+アシスト6点AF。性能はいいけど、中央部にまとまりすぎているのは残念な点。任意選択はマルチコントローラーで選びやすいですし、サブ電子ダイヤルでの露出補正はファインダーを覗きながら間違いなくスムーズにできるので操作感はいいと思います。ファインダースクリーンを変えられるのもうれしいですね。私は方眼マットを入れて使用しています。

    最高約3コマ/秒、連続撮影可能枚数がRAWで約17枚ですが、飛んでいる鳥や、走っている動物などを撮るにはストレスがあることも。お値段を考えると、シャッターを切った感触とか、ボディーの質感などの感覚性能が見合わない感じもします。

    画質はとてもいいです。感度を上げてもノイズは少なく、AWBも文句ないです。電波には少し弱い気もしますが…それを除けば画質は良好、きれいな写真が撮れます。

    高速連写が必要ないなら、使いやすいカメラです。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    45

    ほぼ満足。特定のシチュエーションでノイズが出ることを除けば申し分ないです。

    使いやすさ

    45

    電子ダイヤル&サブ電子ダイヤル、マルチコントローラーなど、操作は楽々、ファインダーを見たまますぐに対応できる。

    撮影快感度

    35

    レスポンスは良好、ファインダーの見えはAPS-Cに比べるとかなりいい。連写性能とシャッターを押したときの感じが不満点。

    お買い得度

    35

    EOS-1DSマークⅡに比べて安い気がしちゃうけれど、値段の割には30Dとあんまり質感が変わらないのが残念。

    おすすめ度

    40

    フルサイズにこだわるなら5Dか1DSマークⅡのどちらか。過酷でない撮影、高速連写を必要としない普段使いには5Dがおすすめ。

    2006年9月20日掲載 / 吉森信哉 : YOSHIMORI Shinya

    とにかくこの画質のスバラシサ!
    だから細かいことはどうでもいい(笑)

    35ミリ判フルサイズということで、発売当初から気になっていたEOS5D。でもなあ、超高価なEOS-1Ds系と比べると「格段に安くなった」とはいえ、30万円台後半(執筆時)という価格はネックになるよね…。

    そういうワケで、しばらくは購入する意思がなかったんだけど、カメラ誌の仕事で貸し出し機材(EOS5D)を使ったら、もう一気に購入気分全開です(苦笑)。とにかく、画質が素晴らしい! デジタル一眼レフの場合、よく「レタッチ素材に適している」という言い訳(?)がされる、ユルくてネムい画質になりがち。でも、EOS5Dは標準の状態で十分シャープ。しかも、いかにもデジタル処理的な“作られたシャープ感”ではなく、とても自然なシャープ感なんだよね。そう、フルサイズという点よりも、この高画質さの方に大きな魅力を感じた。

    はいっ、夏をむかえる前に、新宿のビッ☆カメラで買いましたヨ、EOS5D。APS-Cサイズ機のファインダーを見慣れていたせいか、ファインダーがえらく大きく見えて感動的。ただし、液晶モニターは問題アリ。色に偏りがあるしメリハリもない。明るい屋外だと、ほんっと見えにくいよ。

    でも、イイんです。そんな事はカメラ量販店で触った時から分かってました。そういう点は「どーでもイイ!」と思わせるほど、このカメラの画質は魅力的に感じられたんですなー。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    50

    こと画質に関しては、ボクが今まで使ったデジ一眼の中でナンバーワン。高感度時のノイズの少なさも素晴らしい。

    使いやすさ

    35

    基本的に他のEOSと同じなので、それに慣れていれば問題ない。でも、電源スイッチが動きやすいのは気になる。

    撮影快感度

    40

    ファインダーがデカくて気持ちイイ! また、重厚ではないが、高音を抑えたシャッター音と感触もなかなかイイ感じ。

    お買い得度

    40

    正直、30万円台後半だから「安くない買物」だよね。でも、フルサイズで高画質だから、満足度は高いと思う。

    おすすめ度

    45

    ボディがさほど大柄でなく、35ミリ判フルサイズ…となると、必然的にこの機種になる。存在価値はとても高い。

    2006年9月20日掲載 / 岡嶋和幸 : OKAJIMA Kazuyuki

    35ミリフルサイズと考えれば安いが
    “つくり”を見ると36万円は高い…

    EOS5Dは正直言って値段が高いと思う。発表と同時に予約、発売と同時に購入したけれど、手にしたときはうれしさ半分、後悔半分といったなんとも複雑な気分。初めてのデジタル一眼レフはEOS D30だったけれど、EOS5Dはこれとほとんど同じ値段で、性能は格段にアップしているのに、あのときのようなよろこびが得られないのは、なぜ?

    35ミリフルサイズ機が36万円前後(執筆時)で手に入れられるというのはたしかに魅力だ。50ミリレンズが標準レンズの画角で使えるし、広角は24ミリもあれば十分。有効画素数約1280万画素は、仕事ではもの足りないこともあるが、作品作りには必要十分の解像度が得られる。

    画質性能も申し分ない。高ISO感度でもノイズが少なくてシーン対応力が高い。他社デジイチと比べると、ある意味“ノイズレス”。ただ、このあたりは仕事カメラとしてはすごくうれしいのだが、平坦な部分はツルっとしすぎていて立体感が不足気味。プリント作品に仕上げるときは、もう少しざらついていて粒状感が感じられるほうが自然だ。

    カメラとしての基本性能は下位機種のEOS30Dと同等クラス。ファインダーは大きくて見やすいが、どのようなシーンでもマニュアルフォーカスで快適にピントが合わせられるかというと…? たしかに画質性能は優秀だが、レリーズ感、AF性能やレスポンス性能などに不満が残る。シャッターチャンスが重要となるシーンはあまり得意ではない。

    EOS-1D系はEOS-1VHSのデジタル版といった感じで、大きくて重く、機動性はいまひとつ。いま欲しいのはEOS-1Vのデジタル版といったところで、EOS5Dがこれに相当するカメラ性能を備えていたなら、36万円前後の価格設定でも十分に満足できていただろう。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    45

    ノイズレスはうれしいが、絵柄によっては写真らしさが不足して見えることも。

    使いやすさ

    40

    サブ電子ダイヤルを使ったメニュー操作は、上位機種のEOS-1D系よりも快適。

    撮影快感度

    30

    これが20万円以下のクラスなら合格レベルだが、価格に見合った快感度は得られない。

    お買い得度

    30

    カメラ性能とのバランスがいまひとつで、実売価格36万円前後は高い。

    おすすめ度

    30

    フルサイズ+1280万画素にこだわらなければ、下位機種のEOS30Dで十分だと思う。

    2006年9月20日掲載 / 塙 真一 : HANAWA Shinichi

    解像感の高さは他のモデルを圧倒!
    単焦点レンズでボケを生かして撮りたい

    やはりEOS5Dの魅力といえば1280万画素のフルサイズCMOSセンサーを採用していることだろう。フルサイズの魅力の一つはファインダーが広々としていて撮っていても楽しいこと。そしてもう一つはワイド系の単焦点レンズを焦点距離そのままの画角で撮影できることだ。フルサイズセンサーは単焦点レンズを使ってボケを生かした写真を撮りたい人のためにあると感じるほどだ。逆に言えば、ズームレンズの使用がメインの人にはそれほどメリットはないんじゃないかと思う。特に、最近ではAPS-Cサイズのセンサーに合わせた設計が施されたEF-Sレンズのラインアップも充実してきているので、なおさらそう感じる。

    ただし、写真を撮る道具としてみると、今ひとつ物足りなさを感じるのも事実。ハイアマチュアモデルという位置づけのため仕方がないのかもしれないが、露出ブラケティングはメニューを介さなければできないし、ファインダー内に常時ISO感度を表示してくれないのも気になる。

    画質に関しては発色、解像感ともに不満はない。というよりも解像感の高さは他のモデルを圧倒するレベルといってもよいだろう。一方、露出に関してはちょっと不安定さを感じる。評価測光が敏感すぎて、ほんの少し構図を変えただけで露出が大きく振れてしまうことがあるからだ。

    カメラとしての完成度はもう一息という気もするが、それ以上にフルサイズセンサー搭載によるレンズなりのボケ味が得られること、広くて気持ちいいファインダーは、このカメラの存在価値を十分に感じさせてくれる。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    50

    フルサイズセンサーならではの素直な描写には好感が持てる。露出とホワイトバランスさえ的確なら最高に満足できる絵が得られる。

    使いやすさ

    40

    中級クラスと考えれば決して使いにくい操作感とは言えないが、フルサイズセンサーを搭載するカメラとして見るとやや不満が残る。

    撮影快感度

    40

    ファインダーの見え具合に不満はないが、シャッターボタンのフィーリングや音などにもう少し高級感が欲しいところ。

    お買い得度

    40

    フルサイズセンサーの部品代と考えれば妥当な金額かもしれないし、画質も含めれば実売価格30万円前後の価値はあるが…。

    おすすめ度

    40

    単焦点レンズをメインとする人には絶対に使って欲しい一台。特にEF35ミリF1.4LやEF85ミリF1.2Lなどとの組み合わせは最強。

    2006年9月20日掲載 / 赤城耕一 : AKAGI Koichi

    余裕さえ感じさせる写り
    フィルムからの乗り換えにはイチオシ!

    発売時に入手してから現在まで、私の仕事上のメインカメラである。デフォルトでの設定で、非常にキレイに撮れることにまず感心。これは単純に凄いことで、後処理の自由度を考えて絵づくりを考えているE0S-1DsマークIIより使いやすいように思う。フルサイズのCMOSであるため、フィルムEOSとの共用でも混乱が起こらないのがうれしい。

    ファインダースクリーンは特別にキレがいいとは思わないが、明るく視野が大きいのはやはり気持ちがいい。MF用のスクリーンが用意されているのは評価するが、それではこれが特別にキレが良いのかと言われれば、まだ改良の余地を残しているように思う。

    残念ながらボディデザインに希求力が乏しいこと、タイムラグなど、動作のキレが、全体的にもっさりしている印象を受けるのが、少し辛いところ。ボディ底部などの剛性感にも乏しいところがあるのも残念。とはいえ実際の使用で、特別に困ったことがないので、機構的には優秀なカメラである。

    絵づくりに関しては一言で言えば「余裕」というものであろう。画素数とフォーマットのバランスがうまくとれている感じがする。ピクチャースタイルをうまく使い分ければ、とくに後処理を考えなくても、かなり完成度の高い絵づくりをすることができるので、撮影後の時間の節約になる。

    少し高価なカメラだが、フィルムカメラからの乗り換え、共用を考えている人にはいちばんのおすすめカメラであるといえる。

    わがままチェック!(☆は★の半分)

    画質好感度

    45

    ぱっと見、誰もがキレイだと言ってしまうほどの画質。ノイズの少なさも評価。

    使いやすさ

    40

    操作感に関してはとくに問題ない。背面の液晶モニターの見えはいまひとつのようだ。

    撮影快感度

    30

    各部の仕上げには値段相応の高級感がほしい。レスポンスもいまひとつ。

    お買い得度

    45

    フルサイズのパフォーマンスを生かしたいという人にとってはお買得。

    おすすめ度

    40

    フィルムカメラからの乗り換えにはおすすめ。ただしカメラ好きには物足りないところがあるので★は4つ。